AED講習

8月9日より4回にわたり、さいたま市消防局の方々のご指導のもとAED講習を行いました。
埼玉県魚市場では一昨年から1年に1回、さいたま北消防署にお願いをして講習会を開催しています。

弊社のように会社だけでなく、学校や地域活動、自動車教習所での応急救護教習などにおいてAEDを使った心肺蘇生法を学んだ方も多くいると思います。
このような講習会に複数回参加経験のある方のなかには胸骨圧迫の回数など、その内容が少しずつ変わっていることに気づかれた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
これは、応急手当の方法について、研究や検証を重ねて5年に1回程度の見直しを行い、
より良いものとするための改正を行っているためです。

ところで、皆さんは応急救護の講習会などで使われる人形のことについてはご存知でしょうか。
製品名を「レサシアン」と言い、下半身と腕が無いこの人形は「リトルアン」と呼ばれています。

この由来は20世紀初頭、セーヌ川(フランス・パリ)で引き上げられた一人の少女がモデルとなっています。
身元引受人が見つからなかったため、当時の慣習によりデスマスクが作られて埋葬されました。
その後、救命トレーニング製品の製造者が溺れた人がいても助けられる人が増える様にと、
人工呼吸法の練習用マネキンとして彼女の顔を用いてマネキンを作るに至ったとのことです。

自分の近くで倒れている人を発見した場合、知らない人であっても躊躇なく救護活動に参加できると答えられる人は少ないかもしれません。
また、勇気を持って救護活動に参加したからといって必ずしもその人を助けられるとは限りません。

消防署の方の言葉ですが、
「どんなに頑張っても助からない命はある。だから、助かる命を助けるそう思って救護活動に参加してほしい」
とおっしゃっていました。

119番通報をしてから救急車が到着するまで平均8分程度の時間がかかると言われています。
その間に自分ができることをする。目の前で倒れているのが自分の家族・知人だったら。
一人でも多くの方が心肺蘇生法やAEDの使い方に触れる機会が多くなってほしいと思います。