トリガイは高級な二枚貝で、高級寿司店で使用することが多いことで知られています。
何故トリガイが高級なのかというと比較的流通漁が少なく、1つの貝から1貫の握りしか出来ないからです。
名前の由来は「貝殻から伸びる黒い足が鳥のくちばしに見えたから」という説や「食べた時の食感が鶏肉に似ているから」という説があります。
トリガイは普段は砂の中でじっとして動きませんが、天敵のヒトデがトリガイを食べようと上に覆いかぶさってきた時には貝に折り畳まれている長い足を使用してジャンプをして逃げていきます。
産地は日本では北海道を除く各地、朝鮮半島や中国沿岸です。
成長は早く、1年後には収穫サイズとなり、主に桁曳き網(けたひきあみ)で漁獲されます。
通年を通じて食べることが出来ますが、旬は場所によって異なり、太平洋側では4月から5月、日本海側では6月から7月と分かれています。
トリガイの見た目は貝殻が薄く、よく膨らんでいて、放射肋が均一にくっきりと並んでいるのが特徴です。
食べ方は刺身や酢味噌和え、焼き物等があります。
ちなみに刺身というのは足を開いて軽く湯がいたものを指します。
トリガイは水分が足の8割を占めており、次いでたんぱく質、炭水化物等となる為、高タンパク低脂肪でとてもヘルシーです。また、ビタミンB1とビタミンB12が豊富で代謝促進にも効果があったり、パントテン酸で動脈硬化を防ぐ働きもあります。