今回ご紹介するのは白身魚の天ぷらでお馴染みの「キス」です。
和名では「シロギス」と呼ばれています。
語源は素直で飾り気のないという「生直(きす)」に魚を表す「ご」がついたと言われており、
元々は「きすご」と呼ばれていました。
現在呼ばれている「キス」という名前は最後の「ご」が省略されたものです。

体色はやや赤みがかった灰色もしくは、海底で生活する為、底砂に身を隠せる淡黄灰色をしています。
体長は20~30cm前後で、キス科の仲間はいずれも細長い体形に先細りの小さな口が特徴です。
そのスマートなスタイルから「渚の貴婦人」や「海の貴公子」「海のアユ」等と古くから形容されています。

キスは元々、江戸前の魚の1つとして庶民に親しまれていましたが、
現在は数が減少していることから高級魚とされています
旬は初夏~初秋で、産地は北海道南部以南から台湾・フィリピン辺りまでと幅広く分布しています。
内湾や沿岸部の砂底に生息しており、暖かくなると水深10~20m程の浅場へ、
寒くなると水深約50mまでの深場へと移動します。
また、危険を感じると砂に潜る習性を持っています。

おすすめの食べ方はやはり天ぷらです🍤
あっさりとしているキスは油との相性も良く、上品な旨味があります。
家で作る場合は普通に揚げると身が反りやすくなっている為、
皮の衣を厚くして皮から揚げると良いでしょう。
でもやっぱりキスの天ぷらは屋形船ビールと一緒に楽しみたいものですね😊
刺身や寿司、塩焼き等でも美味しいキスはご家庭よりも「みんなで外食」に合う魚かもしれません。
一日も早くコロナ禍の収束が待ち遠しいです。