江戸前寿司のネタとしては馴染み深い「シャコ」。
知っているようで知らないことが多い食材ではないでしょうか🤔
シャコはエビと外見が似ていますが、全く別の種類です。
漢字では「蝦蛄」と書き、見た目も魚介類というよりは昆虫に近い形をしています。
名前の由来はシャコを茹でると殻の色が淡い灰褐色から紫褐色に変わり、それがシャクナゲの花の色に似ていることから、江戸時代には「シャクナゲ」と呼ばれていたという説があります。
それが変化して現在の「シャコ」となったとされています。
体長は15cm程あり、内湾や内海の砂泥底に生息しています。
シャコは肉食性で、強大な捕脚を用いて他の甲殻類や魚類、イソメ、ゴカイなどを捕食します。
この捕脚による攻撃は非常に強力なもので、カニの甲羅や貝殻を叩き割るほか、天敵からの防御や威嚇にも用いられます。
ダイバーが不用意に触って怪我をした事例もあるので、釣りや水揚げの際には十分注意しましょう!
日本で食べられているシャコは大きく分けて2種類で、
エビ目の「アナジャコ」とシャコ目の「シャコ」が存在します。
両者の違いは、名の通りアナジャコだけ穴に潜るという習性があることです。
アナジャコ釣りは書道の筆を使うもので、干潟での楽しみの一つになっています🎣
次にシャコの食べ方についてご説明します。
関東では寿司種として有名で、昔は東京湾でも獲れていました。
しかし、近年では個体数の減少とともに高級なものという認識になっています。
また、シャコは死後時間が経つと酵素の働きで自分自身を溶かしてしまいます。
これを防ぐには、新鮮なうちに調理したり食べたりすることが必要です。
主な調理法は塩茹でと唐揚げがあります。
また、産卵期の卵巣はカツブシと呼ばれ、関東では珍重されています。
4月から5月の初夏にかけて甲殻類の独特な甘みも強くなるので、
皆さんも是非召し上がってみてはいかがでしょうか😊