先日、テレビで「sea級グルメ」というものを知りました。

「sea級グルメ」とは、国土交通省に認定された地域住民によるまちづくりを促進に供するための港湾施設としての「みなとオアシス」の地元漁港の海産物や周辺地域の名産を用いて作られた逸品だそうです。これまで全国各地で10回の大会が行われました。

 

そこで、今回の当社の旬のオススメは、昨年のsea級グルメ全国大会開催地の魚津の名産で、3月1日に漁が解禁された富山の「ホタルイカ」を遅ればせながらご紹介します。

 

ホタルイカは大きさが6センチ前後、重さも10グラム程度と非常に小さいイカです。

日本では新潟県沖から山陰沖にかけて生息し、富山湾の富山市から魚津市にかけての沿岸域は「ホタルイカ群雄海面」として、国の特別天然記念物に指定されています。

 

富山のホタルイカ漁は、魚津に限らず新湊や四方など県内全ての漁港で水揚げされますが、なかでも富山湾のホタルイカは全国的にも珍しい定置網漁で漁獲されています。

 

富山湾で獲られたホタルイカは魚体が大きいのが特徴で、産卵期直前で栄養を蓄えたメスが大半を占めるということです。さらに漁場が港や加工場に近いこともあり、新鮮なホタルイカが鮮度を保ったまま加工場に運ばれて茹で上げられます。

 

ホタルイカ漁は富山の地場産業の一つということができ、富山県ではホタルイカを「富山のさかな」のひとつに選定しました。関東近郊ではボイルされたホタルイカを酢味噌で食べるのが一般的ですが、当地では桜煮(塩茹で)、竜宮そうめん(足の部分だけの刺身)などが食べられるそうです。