鹿児島特集①に引き続き、当市場で扱っている鹿児島の魚をご案内します。

 

2回目は「マハタ」からご案内します。

一般的には単に「ハタ」と呼ばれています。漢字では「羽太」、「旗」が充てられ、名前の由来も諸説あるようです。

ハタと呼ばれる魚は実にたくさんの種類があり、高級魚として名高いクエ(九絵)もハタの仲間です。

ですがこのマハタ、認知度こそ高くありませんが値段は結構お高いそうです。このあたりもクエの仲間といえるのかもしれません。

大きさは一般的に50から60センチメートルほど。中には1メートルを超す大きい魚体もあります。ですが、体長186センチメートル、目方が120キログラムほどの巨大魚の記録もあります。重さが100キログラムを超す個体は別名「カンナギ」ともよばれるそうです。

認知度が低く値段が高い理由としては入荷量が少ないことでしょう。養殖も行われていますが、生態がはっきりしないことが多く、まだ一般に出回る段階には至っていないのもそれが一因かもしれません。

 

鹿児島の特集の最後は「マダイ(真鯛)」です。

鹿児島の真鯛は、鹿児島県のホームページで「春のかごしま旬のさかな」として紹介されています。旬は3月から4月で桜の花が咲く3月から4月が旬であることから、その時期の鯛は“桜鯛”とも呼ばれています。

今回使用させていただいている真鯛の写真は西薩地区(串木野市)のもので、西薩地区も真鯛の水揚げが盛んですが、鹿児島県内の真鯛の水揚げ高は錦江湾のものが県内でも高い割合を占めています。

錦江湾では漁協が中心となって地域の幼稚園児などと一緒に真鯛やヒラメ等の稚魚の放流事業が行っています。地場産業である漁業の生産基盤となる水産資源を維持していくための取り組みです。また、釣り人に対しても一定の大きさ以下の真鯛の幼魚の採捕を禁止するなどの資源保護にも積極的に取り組んでいるようです。

漁業の盛んな鹿児島県にあって、真鯛は天然物の漁獲高も養殖物の収穫量も全国トップ10に入ります。

真鯛は刺身だけでなく焼き物、煮物、汁物など鱗以外は頭から骨まで料理に用いることができる魚です。鹿児島産の真鯛は、その淡泊な味だけでなく姿・色合いからも各種お祝い事に用いられ全国的にも評価の高い真鯛といえます。

以上、鹿児島の魚を2回に渡ってご案内しました😊!